足がつる、こむら返り

 

足ががつる、こむら返りの原因


 こむら返りは足のふくらはぎの筋肉足の前の筋肉【腓骨筋)大腿四頭筋、大腿二頭筋などで起こります。

一度吊ると転げまわすような痛み意を生じ、30分くらいはのたうち苦しみます。

 

スポ-ツ中に、こむら返りによって筋肉が吊ってしまうと、パフォーマンスは一気に低下します。そのままプレイすることが困難になってしまいます。まず、こむら返りが起こる原因は主に以下の3つが考えられます。

1.筋肉疲労
2.ミネラルの不足
3.血行不良


 筋肉の疲れ
 筋肉を使用しすぎると局所の血行が滞ることになります。そこで蓄積された乳酸などの疲労物質は、筋肉の収縮の生き血を下げることになります。疲労が蓄積された筋肉は容易に収縮しやすくなり、こむら返りを起こすことになります。運動後やその日の夜に痙攣をおこすことが多くなります。
 

ミネラルの不足

発汗に伴ってミネラルが身体から抜け出て行ってしまうと、こむら返りに繋がる。夏場にこむら返りが多いのは多量な発汗によって電解質(ナトリウム、カルシウム)などの不足が起きるためです。
 

血行の不良
 血行が良くないときは筋肉が収縮しやすくなります。特に慢性動脈閉そく症や血管が高脂血症で硬く狭くなっている場合はつりやすくなります。運動中でなくてもこむら返りが起こりやすくなります

 

また脊柱管狭窄症といって脊髄の神経を圧迫された場合もこむらがえしを起こりやすくなります。

この3つの要因、筋疲労とミネラル不足と血行不良は、組み合わさってこむらがえしをおこします。試合中は筋疲労とミネラルの流出が同時に起こるし、運動後や、血行が悪い状態で眠ってしまうとこむら返りを起こします。アップをせずに急激に筋肉を使おうとしても危ない。
 

 

こむらがえしの予防
 予防の第一はふくらはぎや大腿2頭筋、大腿2頭筋のを鍛えることで足がつるリスクを大幅にへらしてくれます。運動の前後に必ず入念なストレッチを行うことが必要です。。できるなら寝る前にもふくらはぎをストレッチして、柔軟性のある筋肉を育てることを意識しよう。筋肉が固いと血行は阻害されがちになる。

カーフレイズ(つま先立ち)は予防に有効です。お風呂に入ったり、温湿布を貼ったり、自分でマッサージをすることも、冷えを防止して血行を促進するためには重要な方法となります。

 

食事
食事の栄養を考えることも重要だ。普段から海藻や豆類、果物や乳製品を避ける食習慣だとミネラルは不足してしまい、身体の神経はうまく機能しない。土壇場で足をつりたくないのなら、カルシウムやマグネシウムをしっかりとりましょう。
 プレイ中はこまめに電解質を含んだドリンクを飲んで補給しておくことです。糖分が気になるようなら、経口補水液という糖分が控えられ電解質濃度が高い経口補水液というドリンクもあります。
 
 二日酔いは、基本的に軽度の脱水症状が起こっている状態だと考えられるので運動前には大至急水分を摂取しておく必要がある。
 
つりを抑える薬

漢方薬で芍薬甘草湯という薬がこむらがえしを予防しますので、私もよく処方します。

またこれが無効の場合、血液をアルカリ性にする薬も投与しています。

動脈閉そく傾向の人には結構改善薬を投薬します。

実際に起こった時の痛みを直す対処法


こむら返りが起きてしまった場合は、収縮してしまった筋肉を伸ばすことが肝心なことだ。軽度なら立ってアキレス腱を伸ばすことで一時的におさめることができるが、まずは床に座り込んでつま先を背屈することで治そうとしてみよう。収縮していた筋肉が伸ばされて楽になる。

 重度のこむら返りの場合は、つま先を伸ばすだけではなかなか治まらないときがある。その場合は安静にしつつ、スポーツドリンクなどを補給して、ストレッチやマッサージを施して血行をよくしましょう。